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タモツの日記
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#246 焼肉丼とラーメンを食べながら

十勝の田舎町で暮らしている。僕はとある企業の広報担当だ。とはいえ、他部署で応援が必要なら、すぐさま駆けつける。そんなときの仕事は、外で体を動かすことが多い。短期間とは言え、体重も減る。そう、たまに体重が減る。逆に言えば、たまに体重が増える。気が付けば、いままでの人生でありえないくらいの重さになっていた。リバウンドというやつだろう。体が重い。服もぴちぴち。ベルトの穴も無くなりそうだ。どうしたものか。故に、先日から減量をはじめたのである。

やることは簡単だ。腹六分目。これで13kgは落としたい。あまり根をつめても長続きはしないから、ゆるく長くをモットーに。とにかく続けることを念頭に取り組みだした。

とはいえ、もっと楽はしたい。医学の進歩は顕著だ。そこに頼りたかったが、微妙にBMIは足りていない。まだまだ、運動と食事で頑張れと言うことだろう。

それにしても、知らないうちに痩せ薬の類が増えていた。思えば、実験動物技術者として、各地を転々としていた頃、どこもかしこも肥満系の研究が盛んだった。血糖値に影響する因子の説明も多く聞いた。あれもこれも、それもどれも、血糖値が上がる。おそらく、単純な因果関係ではないのであろう。おかげで、研究開発も盛んだったというわけだ。

あれから、およそ20年。あの頃の基礎研究が実り、今となって痩せる新薬がぽつぽつと出てきたのだろう。きっと、まだまだ出るのではなかろうか。あまり強くは関わってはいないが、そのことがすこし誇らしいのである。

ひとつだけ、医師の処方箋の必要ない薬があった。薬剤師のいる薬局で買えるものだ。対象は、3ヶ月以上、生活習慣の改善に取り組んでいる者。他、エトセトラ。僕も、近未来に対象者に入れる。けれども、やめておこうと思った。副作用が酷いからだ。

無意識に漏れてしまうらしい。この薬はリパーゼ阻害剤だ。食べた油の分解を阻害して、油をそのまま体に吸収せずに外へ排出してしまう。そうすることで、摂取カロリーを減らすのだ。つまり、便の中に油が混じることになる。

それはもう、今ある外界へ通じる門では止められないらしい。もちろんくさい。対処法として、「おむつ」等のパッドを当てることが推奨されているが、臭いの漏れまでは保証されないという。これは、自分の努力でどうにかできるものではない。すこしは楽に痩せることが出来るかもしれないが、あまり使いたくない方法なのである。

大丈夫。僕の肥満の原因は、精神的なものが多い。余裕がないと、減量も上手くいかないと思っている。今まで、上手くいかなかった理由もそれだろう。自暴自棄とまではいかないが、不健康でもいいやと思っていた節はある。今になって思えば、農家時代の僕の精神状態は、すこし下がっていたと思う。けれども、今はすこし上がり気味だ。きっと、上手くいくだろう。

といいつつ、初日から太りそうな予定が入っていた。ラーメン屋に行く。朝は、昨日の晩ごはんの焼肉を処理しなければならなかった。「勿体ないと思わずに捨ててください」。それが減量の極意だとどこかで聞いたことがある。けれども、僕は捨てれなかった。朝からの焼肉丼と、それに続く昼の家系ラーメンは美味しかったのである。

それでも体重は落ちた。夜ごはんは健康的なメニューで、腹六分目も守れたからだろう。イレギュラーな食事は仕方ない。そこまでストイックにすれば、続けられなくなるだろう。翌日、翌々日と、チョコレートや饅頭やらが僕を襲ったが、気にせずに食べた。

それから1週間後。僕の体重は3kgも落ちていた。きっと、ここからは停滞して、2週間は体重も変わらないだろう。対策は出来ている。腹六分目を守りながら美味しいものを食べればよいのだ。現に、先週は自作のユッケを食べている。2切れ(2本?)だったが美味しかった。量が少ないから、食費の負担も少ない。その日は体重も増えなかった。なかなか楽しい減量生活を送れているというわけだ。

目標は13kg減。いや、13kg減った体重を1年間キープ。おそらく、達成できる。メリットも多い。仕事では動画作成も任されている。演者として出るときも恥ずかしが減るだろう。なにより、たのしい。きっと、それはいまだけの感情だが、そう宣言することでセルフコントロールにも繋がると思う。

仮に、この減量が上手くいかなかったとき、それは情緒が不安定になる何かが起こったときだ。そんな自分は想像したくない。故に、努力すべきポイントはそこであろう。明日も、小さな幸せに気付けるよう、心がけたいと思う。

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