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タモツの日記
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#217 電子レンジ第3の使い方

十勝の田舎町で暮らしている。僕は料理が好きだ。とはいえ、朝昼晩と作ることは不可能。忙しいから、そこは分担している。僕の担当はもっぱら夜ごはん。調理はもちろんのこと、栄養と費用を考慮した献立を考えることも含まれている。そう、ごはんを作れるだけでは務まらない。それが自宅での『ごはん係』だと思っている。

子供がいれば尚更だ。ある程度の決まったスケジュールに従った方がいいと思っている。いつもの時間に、いつものようにごはんを食べる。子育て方針でいろいろと変わってくると思うが、僕は、縛りすぎず、緩すぎず、いい塩梅で守ることにしている。故に時間に追われるというわけだ。

とはいえ、僕だけの力で役目を果たしているわけではない。ときには協力も要請している。配膳や片付けもそうだが、調理をお願いするときもある。そこは持ちつ持たれずだ。

そして、献立の立案も協力を要請している。「食べたいものある?」。いい案が返ってくることは少ないが、そこは工夫が必要と思っている。「肉と魚どっちがいい?」。「さっぱり?、それともこってり?」。和?、洋?、中?」。質問のレパートリーは多岐に及ぶ。もちろん、いい答えが返ってこなくても相手を責めない。そもそも、僕も答えを出せないでいるのだから。

だから、いい案を出してくれたときは、誠実に応えるようにしている。いい案でなくてもだ。その日に調理できなくても、近日中に作るようにしている。それが、協力を要請した者の最低限の責務だろう。

先日もリクエストを頂いた。その日に作ることは難しかったから、数日後に応えることになった。『焼き鳥』。塩を強めにふってグリルで焼くだけなのだが、時間が掛かるので先延ばしにしてもらったというわけだ。

コンロに付いている『魚焼きグリル』。あれの火力は家庭だと最強クラスに強いらしい。故に魚を焼くだけでは勿体ないというわけだ。鶏モモ肉を焼けば店の味となる。フライパンでは辿り着けない。以前は串打ちして焼いていたが、最近ではもっぱらそのまま焼いている。時短のためだが、味もいい気がしている。

本当はレギュラーメニューにしたい焼き鳥。それを阻むのは調理時間だ。焼きだけで20分も掛かる。それを3回も繰り返せば1時間にもなってしまう。そのデメリットは食事の時間が遅くなるだけではない。料理が冷めてしまう。仕方ないかもしれないが、この課題に対しては、可能な限り向き合いたいのである。

結論から言うと、電子レンジを使った。とはいえ、温め直すわけではない。保温庫として使うのだ。事前に何かを温めておけば、庫内の温度は上がっている。そこに温かい料理を入れておけば、冷める速度も抑えられるというわけだ。

正直に言うと、効果がどれくらいでているかは分からない。もしかしたら、意味のないことをしているのかもしれない。結果を検証していないからだ。けれども、それでいい。課題に向き合いたいが、根を詰めてもしょうがない。やり過ぎは目的を見失っている恐れもある。誰もそこまで求めていない可能性だってある。

と言いつつも、僕の作る焼き鳥は温かい。熱々ではないが、美味しく食べられる温度はクリアしていると思う。クレームもなかった。ごはん係としては合格だろう。

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