





僕は料理が好きだ。故に道具もいい物を使わしてもらっている。とはいえ、多くは持ち合わせていない。少数精鋭。ひと通りの道具は揃えているが、"いい物"と呼べるものは2つくらいだろう。
ひとつは包丁だ。料理をはじめた頃はホームセンターで購入した安物を使っていた。研ぐことも覚えたので不自由は無かったが、ステータス的にワンランク上の物が欲しくなってしまった。
そこで手に入れたのは片刃の万能包丁。刃の部分には凸凹模様もある。かっこいい。料理の熱も上がるわけだ。結果的に研ぐ回数も増えた。料理のクオリティも上がったと思う。いい買い物であった。
ふたつ目はフライパンだ。『極JAPANフライパン』。これはいい。鉄のフライパンだが、いい具合に楽ができる。フッ素樹脂加工のフライパンは便利と思うが100点ではない。割と気を使う。なにより消耗品だ。愛着が湧いてきた頃に別れが訪れる。おのずと使い方も雑になろう。回転率も上がる。負のスパイラルだ。僕の気持ちは上がらない。料理のクオリティも上がらないのである。
そこへいくと、鉄のフライパンはいい。適度な手間が道具との距離を身近にさせる。消耗はしない。半永久的に使い続けることができる。使い方を知っていれば焦げ付くことも無い。故に焦げ付いたときは自分が失敗したときだ。誰のせいにも出来ない。責任は自分にある。堅苦しく聞こえるが、それが自分を成長させるのだ。
とはいえ、鉄のフライパンはめんどくさい。使い終わったら、洗って油を塗る必要がある。だが、『極JAPANフライパン』にはそれがない。洗って乾かしておけばいい。これは革命的だ。利便性でもフッ素樹脂加工を超えたかもしれない。
フッ素樹脂加工のフライパンは高熱に弱い。空焚きも厳禁だ。故に気が抜けない。そこへいくと、鉄のフライパンはガンガンに熱しても大丈夫。むしろ熱して油を馴染ませれば、焦げ付きも無くなる。料理中は料理に集中できる。料理中は鉄のフライパンに対する配慮はゼロに等しいだろう。それでも大丈夫なのだ。
いい買い物をしたと思う。しいて言うならガスコンロで使いたかった。今の家はIHだからだ。IHでの『極JAPANフライパン』は、ひとつだけめんどくさいことがある。それは熱し方だ。いきなりの高火力でフライパンを温めると変形してしまうらしい。故に中火で温めてから強火にしている。これはもうしかたない。IHの特性からくるものだからだ。
それを差し引いても『極JAPANフライパン』はいい。手放しで愛着を抱くことができる。手間はかかるが、それをキャンセルさせたところで、空いた時間はスマホの暇つぶしに使われるだろう。それならば、道具と向き合う時間に使った方が効果的というわけだ。
ちなみに僕の『極JAPANフライパン』は、直径26cmで、柄は桜色だ。すでに一年以上使っている。これからも買い替える予定はない。すこし『孔食』と呼ばれる穴が空いてしまっているが、それも含めて愛着を感じている。料理も楽しい。いい相棒というわけだ。
料理を楽しむためには、ある程度の継続は必要だと思う。そのためにもいい道具は必要だ。『極JAPANフライパン』はそれらの要件を満たしている。おかげで毎日が楽しい。料理初心者や中級者にもおすすめできるフライパンなので、ぜひ手に取ってみてほしい。