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タモツの日記
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#83 頭を洗いたい

医療系の研究施設で働いている。僕は短期転勤族だ。今は北海道で暮らしている。とはいえ数ヶ月前に引っ越してきたばかり。そんな僕のライフワークは写真を撮ること。加えて車の運転も好き。そうなると必然的にやりたいことも生まれる。車で全道を周りたいのだ。

北海道は広い。日帰りで行けるところは限られている。遠くへ行くなら泊まりは必須。けれども目的は写真だ。グルメやアクティビティは求めていない。宿の質も然りだ。訪れた地であまりお金を落とすことはないだろう。これは本当に申し訳ない。けれども言い訳はある。フィルムの価格が高いのだ。

そもそも朝は日の出前から動き出したい。宿に泊まればいろいろと制限が生まれるだろう。そう考えれば車中泊がベストというわけだが、それは道の駅だと禁止されている。だが仮眠はOKだ。元々そのための施設でもある。故に撮影と仮眠をとりながらの全道一周を計画した。

有給休暇は2日間もらった。土日を入れれば4日間だ。だがそれでは北海道一周はできないだろう。写真を撮ることを考えれば日数が足りないのだ。そのため分割することにした。まずは東胆振から知床まで。2泊3日。細かい予定は組まない。行き当たりばったり。撮りたいスポットだけ下調べすることにした。

自宅を出発したのは深夜の日付が変わってから。千歳と苫小牧を経由して日高で仮眠。朝方の牧場ではサラブレッドが走り回っていた。その後は鵡川、襟裳を撮りながら、仮眠もとりながら。十勝エリアに入ってからは撮影はせず、そのまま厚岸へ。そこからまた撮りながら、仮眠をとりながら。暗くなってもドライブは続く。納沙布岬に着いたが真っ暗で何も見えず。仮眠をとって、明るくなってから野付半島へ。知床へ。

かなり楽しい。細かく仮眠をとるのも良かった。ごはんは『コンビニおにぎり』が続いたが、それも苦にならない。ちょくちょく写真も撮った。天気は悪かったが写真的には良かったのである。日高の牧場、厚岸の森、そして知床の沼地。これらの写真はお気に入りの1枚になるだろう。

ただひとつだけ問題が起きた。お風呂に入りたいのである。特に頭を洗いたい。これは想定していなかった。

僕はお風呂には毎日入る派だ。めんどくさい日でもシャワーは必ず浴びる。ただ、それは日常動作で重要ではないと思っていた。実際は重要だった。こんなにもお風呂に入りたくなるなんて。想像もしていなかった。

一応、着替えは用意してある。何があるか分からないからだ。だが基本的には誰とも会わないので、そのままで乗り切るつもりでいた。消臭スプレーでなんとかなるだろうと。だがその用意に救われた。後は公衆浴場を探すだけでいいのだから。

とはいえ僕の写真は止まらない。あれだけお風呂に入りたくなっていたのに、撮りたいものをみつけると後回しにしてしまう。結局『道の駅パパスランドさっつる』まで来てしまった。

温泉は気持ちよかった。体と頭は2回ほど洗ってから温泉を楽しんだ。今までで一番の温泉かもしれない。やはり体も疲れていたのだろう。ここでも仮眠をとらせてもらった。

その後は屈斜路湖を周って北見方面へ。大雪湖から南下して十勝エリアに再度進入。ここでも撮りながら。仮眠も取りながら。新得町を経由して富良野へ。そこからは慣れた道。桂沢湖経由で自宅へと戻ったわけだ。

楽しかった長距離ドライブ。写真も多く撮れた。いろいろと想定外の問題も起きたが、次回の糧になったと思う。この調子で北海道を一周してみたい。あと3回も行えば完了するだろう。僕のドライブと写真は止まらないのである。

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