





十勝の田舎町で暮らしている。僕はとある企業の広報担当だ。本業務である施設運営の方も順調。最近になって、見学希望者の数もうなぎ上り。その中には、アーティストな方も多く含まれていた。皆すごい。僕は、すこし嫉妬していた。そのテクニックやポジションにもそうなのだが、それだけではない。前に向かって進んでいる姿勢に嫉妬した。おそらく、見せない苦しいこともあるとは思うが、それらも含めて、羨ましかった。
彼らからは、何かと戦っている空気を感じた。それは誰かや自分とではなく、とはいえ、世間や世界とでもない。作品や素材、道具と戦っている気がした。写真で言えば、被写体やカメラ、レンズ。それらと戦うには、そのポテンシャルを信じなければならない。そのロックな姿勢に、妬んでしまうというわけだ。
アーティストに限らず、仕事人にも同じ気持ちを抱くことが多くなった。皆ロック。僕はといえば、自分とばかり戦っている。そこに冷めている自分がいた。どうしたものか。僕もいい年だ。更年期障害なのかもしれない。近ごろ感じた心の温かさと言えば、一汁三菜を作ったとき。年相応の生き方にシフトする頃合いなのだろうか。どうにも熱が上がらないのである。
先日も、イベントの打ち合わせに参加した。久しぶりにカフェ。あいかわらず、美味しい打ち合わせとなった。僕の役割といえば、SNSの更新と、フライヤー作成のための業者とのやり取り。あまりスキルはいらない。でも、それくらいが精いっぱいだった。
けれども、焦ってはいない。こんな暮らしも楽しい。そう思えば、何かと諦めもついた。そのためか、料理を失敗するほどの余裕も出てきた。小さく小さく商売をすればいいのかもしれない。そんな考えも生まれ出した。学会発表を目指して論文の執筆に挑戦するのもありだと思う。内緒で進めるのもいいだろう。僕のいたずら心もざわついた。
noteの記事を書くことは楽しいが、ここ最近はボツを連発している。何を書きたかったのか、途中で分からなくなったからだ。そんなことは、たまにあるが、3回連続でボツにしたのは初。他人のロックな姿勢に嫉妬した自分を見つめていたが、結局、よくわからなかった。案外、どうでもよかったのかもしれない。案の定、それは時間が解決してくれたと思う。
とりあえず、目標は売上100円。それを僕の中の倫理の中で達成してみたい。大丈夫、なんとかなるだろう。ただ、時間はかかると思う。でも、それがいい。はたらく時間が長くなるからだ。やはり、仕事は娯楽だと思う。在りたい自分を目指すのもいいけれど、何かをコツコツと積み上げるだけでも僕の気持ちは上がるみたいだ。