





北海道生活も残り1週間。引越し準備も完了した。もちろん仕事場での最後の挨拶も終わらせている。すでに引越し休暇中だ。悔いはある。まだまだ行きたいところはあった。僕は写真が好きだ。趣味を通り越してライフワークになっている。悪あがきのように近所も撮った。それでも満たされない。故に急遽、美瑛まで行くことにした。
ちょうど、この日は大晦日。雪は降ってはいないが路面は凍結。通い慣れた道路も慎重に。進めば一面銀世界の富良野が目に入ってくる。来てよかった。目的地の美瑛も素晴らしくきれいだった。
僕のカメラは67中判フィルム機。この日詰めたフィルムは『FUJICHROME PROVIA 100F RDPⅢ』。レンズは35mm対角線魚眼。難しいことは抜きで撮りまくった。『美瑛は望遠』。それがセオリーだろう。それに対して『美瑛を魚眼で』は、かなり奇をてらっている。だが、僕としてはこっちの美瑛の方が好きかもしれない。そうも思えた。
お正月は慌ただしく迎えた。明けに引越しが待っているからだ。だがいいタイミングなので、北海道らしいものをいっぱい食べた。タラバガニは札幌の場外市場で購入したもの。ちくわパン、ようかんパン、やきそば弁当も北海道らしい。バターサンド、ナポリン、カリカリまだある?。天狗饅頭もおいしかった。
引越しの当日は吹雪いていた。荷物の積み込みは終わり、目指すは苫小牧。途中、ホワイトアウトもしたが慣れたものだ。無事にフェリーに乗船できたのである。
そして出港。窓の外は暗い。苫小牧の工場群の灯はきれいだった。さよなら北海道。
結局、1年と8ヶ月だった北海道生活。あまりにも早すぎた。次の仕事場で、僕はちゃんと働けるのだろうか。ぽっかり心に穴が開いているようだ。
気持ちを切り替えないと。そうだ写真が撮れなくなるわけではない。大丈夫。どこへ行っても『僕の思う最高の1枚』は目指せられる。きっと僕の写真は止まらない。