毎日のごはん作りは大変です。 正確にいうと、ごはん作りに関わる時間の調整が大変。 献立を決めるのも、買い物を済ますのも、ごはんが出来上がるのも、すべてにあるのは締め切り時間。 余裕をもって取り組みたいとは思うものの、他の仕事もあるので上手くはいかず。 時間に追われることも多々あります。 そのため、長い時間を有する料理を作れることは稀。 振り返ってみれば、最近は前日に仕込みの必要な料理を作っていなかったりもするのです。
出来ることなら、毎日の料理も心に余裕をもって楽しみたい。 思いのほか、体は疲れていても心に余裕は在るもので。 この日は睡眠時間を削ってビーフシチューを作ってみました。
こども達が寝静まってから牛肉を切りました。 フライパンで焼目を付けていきます。 焼き終わったら鍋に移し、フライパンは洗わずに火にかけバターを落とします。
バターが溶けたら薄切りにしたタマネギを炒めていきます。
タマネギは黄金色になるまでよく炒めます。
小麦粉を加えてさらに炒め、ホールトマトを追加。 煮込みながらホールトマトを崩して、牛肉の入った鍋へ。 赤ワイン、バルサミコ酢、胡椒、塩、バジル、オレガノ、ローズマリー、ローレルを加え、弱火で煮込みます。 20分ほど煮込みましたら、鍋ごと保温機へ。 次の日の朝、もう一度火を入れて、再び保温機へ。 夜ごはん前に温め、付け合わせを添えたら出来上がりです。
おいしかったです。お肉も柔らかく、ほろほろ食感。 酸味がすこし残っていて、若干コクよりもキレが勝っているところが家庭料理っぽい。 でもそれがいい。 均一ではない舌触りもそう。ごはんのお供に箸で頂きました。
すこし大変でしたが、やはり長い時間を有する料理はおもしろい。 心に余裕がないと出来ないと思っていましたが、間違っていたみたいです。 正確には、長い時間を有する料理を作ることで心に余裕も生まれます。 いろいろと苦労の絶えない農園の運営。 今後は、行き詰まったときにこそ、長い時間を有する料理を作ってみようかと。
そんなことを思う今日この頃です。