年末年始は生産調整を行いました。 関係各所はお休みになるので、毎日の出荷は停止させたいところ。 おこなったことは薪ストーブの停止。常時稼働させている薪ストーブへの燃料補給を止めました。 するとハウス内の温度は下がり、椎茸の成長も止まります。 おかげさまで、年末年始の収穫量はいつもの1/5くらいになりました。
でも、次に薪ストーブを再稼働させても、すぐには収穫量も回復しません。 そもそも、薪ストーブを止めてから収穫量が減るまでにも、すこし時間がかかります。 ハウス内にたくさんある榾木が熱を蓄えてくれているので、それが冷めるまでハウス内の気温は高いまま。 逆に、榾木が冷たいと、それが温かくなるまで、ハウス内も暖かくなり難かったりするのです。 しかもハウス内の気温が下がる時間より、暖かくなる時間の方が長かったりするので、毎日の薪をくべる作業を1日さぼると、寒い日はそれ以上になったりします。
やはり続けることは大切です。 こつこつと積み上げるだけではなく、続けることによって『維持』はなり得ます。 椎茸の栽培もそうかなと。ちょっとづつの収穫で年間の出荷数を稼げることも『続けたこと』の恩恵ですが、毎日の収穫量を維持できることも、その恩恵です。
こつこつ淡々と。すこしづつの積み重ねは、前へと進んだ実感があるので続け易いですが、維持は現状と変わらないので手ごたえも感じづらく、続けづらい。 けれども、恩恵が大きいのは後者の方。1回の大豊作よりも、継続した普通の収穫量。 当農園は稀な品種を使っていることもあり、こちらの栽培方針を取っています。 大切なことは、毎日こつこつゆっくり焦らず淡々と。それは合理的で大変なことですが、どこかで満たされてる僕もいて。 ひとまず年末年始も過ぎたので、再び続ける日々を送らせて頂きます。