寒さの底は1月下旬から2月の上旬にかけて。ここ十勝でも、一番に冷え込む日はこの期間に訪れます。-20℃を下回る日もあり、濡らしたタオルを振り回せば、たちまち凍ってしまいます。
そんな十勝でやってみたかったことは、外気温でアイスを作ること。-20℃以下の日ならば、ボウルに入れた材料を、外で攪拌するだけでアイスになるのではと思い、実際に行ってみました。
材料は、牛乳と生クリーム。そこに液体の麦芽糖を入れました。時間は早朝。その日は夜中も晴天で、放射冷却の効果もあり、気温は-20℃以下まで降下。自宅の庭の雪の上に材料を入れたボールを置き、泡立て器で攪拌しました。
着込んでいても寒いので、5分に一回のペースで攪拌。待ち時間は家の中で待機していました。最初はしゃぶしゃぶ状態だった材料も、攪拌2回目あたりから粘度が出てきました。4回目あたりで角が立つほどの立派なアイスになりました。
出来たてを食べてみましたが美味しかったです。麦芽糖を使ったので角の無い甘さが印象的でした。風味や香味も独特で、バニラを入れようか迷ったのですが、入れなくて正解でした。なにより、暖かい部屋の中で食べるアイスは格別で、苦労して作った分だけ美味しさも上がっていたと思います。
冬の外気温で作る『麦芽糖アイス』、おすすめです。