十勝のソウルフード「豚丼」。かつてこの地域では鰻を食べることができなかったので、代わりに豚肉を使ったことが発祥と聞いています。そのため、甘辛い味付けの奥には直焼き由来の香ばしさもあり、粉山椒が合うことにも納得できます。
そして、そのテイストは椎茸にもよく合います。こってり系の料理にも合わせられる椎茸は、豚肉との相性も中々のもの。そう思ったので、過去に「椎茸入り炊き込みご飯」を十勝の豚丼風に作ってみました。
炊き込みご飯といえば、だしの香る優しい味付けが定番。そんな料理には鶏肉がよく合います。でも、ここは豚バラ肉に置き換え。味付けも、砂糖醤油を前面に押し出してみました。
まずはお米を洗い、適量よりすこしだけ少な目の水に1時間ほど浸けておきます。1時間経ったら味付け。醤油、砂糖、味醂、顆粒出汁。すこし濃い目の味付けが良いと思います。具材は豚バラ肉、椎茸、人参、牛蒡、厚揚げ。椎茸は大きめに、他は1cm角にカット。フライパンで豚バラ肉をじっくり炒めて、脂を出し捨て。他の具材を加えて軽く炒めます。味付けは砂糖、醤油、味醂、顆粒出汁。汁気が減ってとろみが付くまで炒めます。それをお米の入った鍋に追加して混ぜずに炊いていきます。吹くまで強火。吹いたら弱火で13分。火を消して蒸らしは10分。切るように混ぜたら完成です。
甘い味付けなので消費期限も少し長め。小学校の運動会におにぎりにして持って行ったこともあります。冷えても美味しいので、多めに作っても大丈夫。鍋で炊いて作っているので「こげ」も出来てごちそうに。そして、やっぱり味のアクセントに粉山椒も合います。
十勝の豚丼風「椎茸ごはん」、おすすめです。